株式会社 福祉啓発研究所
理想を形に―。
2018年5月に新築したデイサービス。それまで約10年のデイ運営の実績をもとに、畳のぬくもりと木のしつらえにこだわってつくりました。結果、お客様の活動の質を上げるとともに、スタッフの負担軽減にも成功。受け入れ開始からわずか半年で定員を増やすに至った背景には、そこにいるお客様とスタッフの双方の満足感があったと自負しています。やっと理想を形にできた。ここから、本当にやりたかった介護ができると感じています。
通所処これから
コンパクトな組織で合理的に働く。
一つの仕事をするとき、かける人数が多ければよいという話ではないと私は思っています。うちの場合は毎日お客様3~4人に1人の割合でスタッフを配置するのが適正ライン。ここにはリハビリの専門職や看護師も含まれていて、彼らも食事や排せつの介護に入ります。これは、様々な専門職が多角的にかかわることで、お客様の心身の状態がより正確に把握するため。体調不良に先手が打て、結果、介護職が無理をしなくてすむコンパクトな組織で回る訳です。
畳のぬくもりを感じる施設内
働きやすさをつくる、長年の取り組みがあります。
私にとって働きやすさは、意思疎通がしやすく、風通しが良いことですが、おそらく人によって違うでしょう。一つ、多くの方と共有できる点といえば、子育てや自分の時間といったプライベートの充実が仕事の原動力になる、というあたりでしょうか。なので、できる限り、スタッフが「この会社でよかった」と思える勤務体制と福利厚生に取り組んでいるつもりです。お子様の夏休み中はほぼすべて休まれるママさんもいます。
退職者の少なさが、働きやすさの証拠です。
離職率の高い介護業界ですが、弊社に関してはパートタイムも含め介護職の退職は少ないですね。勤続5年(会社は開業10年)を超える職員が全体の7割を占めています。子育てや抱える病気、適正など、それぞれの事情と個性を互いが理解し尊重し、誰一人として欠かせないチームになっています。それぞれができる形で貢献し、総合力でお客様に向き合う―これは弊社の目指す「不快のない介護」の一つの体現でもあります。
風通しの良い職場環境
究極のチームプレーが発揮されるとき
上記のような状況で、そもそもチーム意識は高いと思いますが、その真骨頂は各人の自主的な動きがきちんと連動していることです。例えば、地域のボランティアさんが欲しいと現場が思ったとき、上司に相談するまでもなく、話すのが得意なスタッフが通勤時や散歩のときに近隣の住民とコミュニケーションを取るんですね。そして「この人しかいない」という方を連れてきて、該当の担当者に繋ぐ。人と人との付き合いがあってこそ、ボランティアさんは現場で活きます。それをみんなが理解して、適材適所で動いていました。すごいチームプレーだと思います。
「優しい」を超えたサービスを。
「優しい」ことはすばらしい才能です。一方で、感傷的に判断する介護職に対しては、私は厳しく指導します。重要な判断を感覚でやってしまうのは、介護ならずとも危険なことですが、特に介護の場合は判断の影響がタイムラグを経て出るため、問題の発覚が遅れる傾向があります。家族のようなシンパシーを抱きながらも、いつ誰に問われても答えられる根拠を、一つひとつの取り組みに求めなくてはならない。そうしたプロ意識の醸成が、今後の課題だと考えています。
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