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介護職が転職を考えたときに知っておきたい自分の個性

介護職員の中には「もっと自分にあう施設が他にあるのではないか?」と考えている人も多いのではないでしょうか。

1つの介護施設で長年働いていると誰しも一度は転職を考えるものです。もちろん、このような思考は介護業界だけではなくどの職種でもあります。

しかし、介護業界では離職率が高く、まわりの職員が辞めていく姿を目の当たりにすることで「転職」「離職」について考える機会も特に多いのではないでしょうか。

実際に、離職した介護職員の勤務年数は「3年未満」が7割以上を占めています。つまり、介護施設に勤め始めて3年目までに転職を考える介護職員が多いということです。

「石の上にも三年」ということわざもありますが、どのような職場であっても3年は頑張って働こうと思う人は多いです。しかし、3年も同じ事業所で働けば事業所の良さや自分にとって働きやすい職場なのかということも自然とわかってきます。さらに、仕事にも慣れて余裕がでてくる頃とも重なって「転職」という考えにいたってしまう人も多いようです。

私自身も介護職員と働いていた当時、3年目、5年目の節目には「転職」を考えたことがありました。しかし、「今の職場以上に自分にあう職場がどのようなものなのか」ということがわからずに当時は転職という道にはすすみませんでした。

介護施設と一言でいっても介護施設の種類は多く、また種類によっては介護職員の仕事内容や勤務体制が異なります。さらに、新たな職場では人間関係づくりもまた一から始めなければいけません。その上、職場の人間関係は実際に入社してみないとわからないことがほとんどです。

このようなことを考えると少々不満があっても、働きなれた今の職場が一番いいように感じます。

ただ、「転職」という言葉が頭に浮かぶということは今の職場に対して何らかの不満や悩みがあるのも事実です。

こうなってくると、自分にとって転職するべきなのか、今の職場で頑張るべきなのかわからなくなってしまうのではないでしょうか。

そこで、大事になってくるのが「自分の個性にあった職場がどのようなものなのか?」というポイントです。実際に今働いている職場が自分にあっていれば、わざわざ大変な思いをして職場を変える必要はありません。

逆に、転職を悩んでいる人で今の職場が自分の個性にあってない場合には、思い切って職場を変える道を選びやすくなります。

では、「自分の個性にあった職場」とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、「介護職員が転職を考えたときに知っておきたい自分の個性」についてお伝えしていきます。

「個性」とは?
ここでお伝えしようとしている「個性」は、一般的に「性格」と呼ばれるものとは少しことなります。

私たちの性格は、生まれもった「個性」に加えて「習慣的性格」や「自然のリズム」に影響されながら成り立っています。たとえば、習慣的性格とは、生まれ育った環境や経験してきたこと、他人からの意見など後天的に習得して形成された性格のことです。これは、親からの影響が大きく、その他にも友人や会社での教育も影響を及ぼします。

つまり、性格とはもともと持ち合わせている個性だけではなくて私たちがこれまで育ってきた環境によって形成されてきたものといえます。

ところが、生まれ育った環境が必ずしも自分の個性のままに過ごせる場所であるとはかぎりません。時には、自分の個性を抑え込まれてしまい本来の個性とは異なる性格を求められているケースもあるのです。

しかし、そのような場合、本人は「生きづらさ」を感じていることが多いといいます。本来は、生まれ持った個性のままに生きる方が「自分らしく」生きることができますし、本人も「生きやすさ」を感じて充足感も増すというのです。

そこで、今回は人の個性を統計学的に研究して、生年月日を定義に個性をわかりやすく分類している「ISD個性心理学」をもとに個性についてご紹介していきたいと思います。

個性の3分類
ISD個性心理学では、個性を大きく分けて3つに分類できるとされています。さらに、こまかく12分類、60分類とグループに分かれ、レール、能力などへと細分化することで最終的には103万6800通りの個性へと分類していきます。

これらの分類は10万人以上の人の統計データーを分析し検証を繰り返すことによって得られた情報をもとに、誰にでもすぐに活用できるように体系化したものです。つまり、「ISD個性心理学」の内容は占いなどのように「当たる当たらない」ということではなく「〇年〇月〇日生まれの人は統計的に○○のような個性を持つ人は多い傾向にある」ということなのです。

実際に、あなたの個性を詳しく知るためにはあなたの生年月日がなければ分析することができません。しかし、ISD個性心理学では私たちの個性は大きく分けて3つに分類することができるとしています。

ISD個性心理学では、誰にでもわかりいやすように個性を「MOON(ムーン)」「EARTH(アース)」「SUN(サン)」の3つのグループに分けています。

これら3つの分類は、主に「価値観」や「行動パターン」に大きな違いがあります。そのため、3分類であれば自分がどのグループの特徴にあてはまるかを知ることで自分の分類を知ることも可能です。

では、3つのグループにはどのような違いがあるのでしょうか。

1つ目のグループ「MOON」は、ほのかに光輝く月のイメージのままに周りの人に「癒し」や「ホットする」印象を与えるような人が多い傾向にあります。気配り上手な人が多く、人との競争よりもみんなと仲良く和気あいあいとすることを好みます。

2つ目は、自転する地球のように誰にも文句を言われない、自分の世界を築くために自分のペースで頑張りたい「ESRTH」グループ。誰かと一緒にというより、一人でしっかりと結果を残していく自立した人が多い傾向があります。

3つ目は、太陽のイメージ通りに明るく周りの人にも元気を与えるような人が多い傾向にある「SUN」のグループです。太陽自体が太陽系の中心の恒星であるように、SUNの個性を持つ人も自然と人の中心にいることが多いです。いつも元気に光輝くイメージを人に与える人が多い傾向にあります。

いかがですか?自分がどのグループに分類されるのか、なんとなくわかってきたでしょうか。

これら個性の分類は、どのグループが「良い」「悪い」というものではありません。私たちの個性にはこれだけの違いがあるという事実を客観的に知って行動する必要があるということです。

たとえば、EARTHの個性を持つ人がMOONの個性の人ばかりの職場にいると「みんなで一緒にやろう」という雰囲気の中で自分一人が違う考えを持ってしまっていると感じてしまうことがあります。他の人は仕事以外の休憩時間も和気あいあいとしている職場で、「1人の時間も欲しい」と思ってしまう自分はコミュニケーション能力の低い人間なのかと感じてしまうのです。

しかし、自分の個性を知っておくことで「私は一人で考えて過ごす時間が必要な個性なのだ」と捉え方を変えることができます。

同じように、3つのグループによって人生や仕事で必要なものや得とする役割にも違いがあります。

つまり、それらを知ることでおのずと「自分の個性に合った職場」がみえてきます。

個性にあった職場選び
では、「MOON」「EARTH」「MOON」の個性それぞれにあった介護の職場とはどのようなものなのでしょうか。

「MOON」
とにかく人間関係が一番大事
スタッフ間の上下関係がない
アットホームな雰囲気
和気あいあいと

理念や法人の思いなどを知りたい

「EARTH」
実力に応じた会社
評価されるところ
仕事とプライベートはハッキリ分ける ONとOFFをはっきり

職場選びでは、メリット・デメリット両方を知りたい
比べて選びたい

「SUN」
きれいな施設(新設)
大企業(逆に小さい所はダメ)
研修が充実
福利厚生が充実
根拠なくぱっと決めたりする

比べたりなどの面倒なことは嫌い
直感的に決めやすい
医療法人などの権威あるところが安心
倒産しそうにないところ